首都圏の交通系ICカードの定番、SuicaとPASMO。
「結局どっちを持てばいいの?」と迷う方も多いはずです。
電車・バス・買い物の使い方は同じで、違いが出るのは定期券とポイントです。
JR東日本の利用が多いか、私鉄・地下鉄が多いかで選ぶと、分かりやすくなります。
SuicaとPASMOの基本の違い
まずは、基本の項目を表にまとめました。
| 項目 | Suica | PASMO |
|---|---|---|
| 電車・バス・買い物 | 首都圏でそのまま使える | 首都圏でそのまま使える |
| デポジット(カード型) | 500円 | 500円 |
| モバイル版の年会費 | 無料 | 無料 |
| モバイル版のiPhone | iPhone 7以降(7は国内で発売されたモデル) | iPhone 8以降 |
| モバイル版でできること | グリーン券、エクスプレス予約、JRE POINTの獲得 | JR東日本区間を含まない定期券、バス定期のアプリ購入、ビューカード以外のオートチャージ |
首都圏のJR・私鉄・地下鉄・バスは、どちらのカードでも乗車でき、電子マネーの加盟店でも使えます。
表の下の項目は、モバイル版のSuicaとPASMOで、できることが分かれる部分です。
●カード型の発行
どちらもデポジットは500円で、購入先は駅の券売機や窓口です。
Suicaは、2024年9月に記名式、2025年3月に無記名式の販売が再開されましたが、発売していない駅もあります。
PASMOは、クレジットカードでは買えません。
定期券の違い
●JR東日本区間の定期
JR東日本の定期運賃は、モバイルSuica・Suicaカード・磁気で同じです。
モバイルSuicaの定期は、原則JR東日本線を含む区間が対象で、一部の他社線だけの定期も買えます。
また、Suicaでも一部のバス事業者で、バス定期やバス乗継割引が利用可能です。
●私鉄・地下鉄の定期
東京メトロなど、多くの私鉄・地下鉄だけの定期は、Suicaでは買えません。
そのため、JR東日本区間を含まない定期は、PASMOで買うのが基本です。
モバイルPASMOは、乗車駅が発売事業者であれば、連絡定期も買えます。
●定期券の注意点
IC定期は2枚を同時に使えず、定期や残額はSuicaからPASMOへ移し替えられません。
カードを切り替えるときは、定期の有効期間を見ながら決めると安心です。
ポイントの違い
●SuicaのJRE POINT(乗車)
JRE POINT WEBにSuicaを登録すると、乗車でポイントが貯まります。
在来線の乗車は、モバイルSuicaが50円ごとに1ポイント、カードのSuicaが200円ごとに1ポイントです。
ただし、定期券区間のみの利用は対象外です。
●SuicaのJRE POINT(買い物)
登録したSuicaでの買い物は、店によって100円または200円ごとに1ポイントです。
一方、乗車ポイントの対象は、JR東日本の運賃です。
●PASMOは鉄道会社ごとのポイント
公式の案内では、PASMO共通のポイント制度は確認できませんでした。
ポイントは鉄道会社ごとの仕組みで、多くは事前の登録が必要です。
代表的な例を、表にまとめました。
| 鉄道会社 | 付与の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 東京メトロ(メトポ) | ランクに応じて運賃の2%・5%・10% | 登録したPASMOで乗車する |
| 東急 | 通常3% | PASMO・Suicaのどちらでも対象。定期券区間内は対象外 |
| 京王 | 大人は運賃の5% | PASMO専用(Suicaは対象外) |
| 小田急 | 運賃の0.5〜12% | 記名PASMOのみ。同じ月内の、同じ運賃の乗車回数で変わる |
条件は会社ごとに違うため、利用する路線の公式案内で確認しておくと安心です。
なお、東急のポイントは、PASMOだけでなくSuicaでも対象です。
チャージとクレジットカード
●Suicaのチャージ
現金でのチャージは、コンビニやセブン銀行ATMなどで可能です。
また、JRE POINTからのチャージも可能となっています。
カード型Suicaのカード払いはビューカードが対象で、モバイルSuicaは登録したクレジットカードでチャージできます。
●ビューカード スタンダードの還元
年会費は524円(税込)で、モバイルSuicaへのチャージは1.5%、定期券の購入は5%の還元です。
公式の目安では、月平均3,000円以上のチャージで、年会費を上回る計算です。
●PASMOのチャージ
現金は、駅・バス・コンビニでチャージできます。
クレジットカードは、モバイルPASMOで登録してチャージし、オートチャージは記名PASMOと対応カードが条件です。
モバイル版の違い
●対応する端末
iPhoneは、Suicaが7以降(7は国内で発売されたモデル)、PASMOが8以降に対応しています。
どちらも、2ファクタ認証を設定したApple Accountが前提です。
AndroidのPASMOは、Android 6.0以上で、おサイフケータイアプリが必要です。
●1台でSuicaとPASMOを併用できるか
併用できるかどうかは端末次第で、併用する場合は、メインカード1枚だけがタッチで使えます。
2026年の運賃改定
JR東日本は、2026年3月14日に運賃を改定し、通勤定期は平均12.0%、普通運賃は平均7.8%の値上げとなりました。
数字は、鉄道駅バリアフリー料金を含めた基準の平均です。
電車特定区間と山手線内の運賃区分は、「幹線」に統合されました。
向いている人のタイプ
●Suicaが向いている方
JR東日本の利用が多く、JRE POINTを貯めたい方や、グリーン券・エクスプレス予約をICで使いたい方に向いています。
また、ビューカードで、モバイルSuicaに還元付きでチャージしたい方も候補になります。
●PASMOが向いている方
私鉄や地下鉄だけの定期券を買いたい方は、PASMOで買う形になります。
東京メトロや京王・小田急などで、各社のポイントを貯めたい方や、鉄道会社のカードでオートチャージしたい方にも向いています。
●迷ったときの決め方
毎日の通勤が、JR東日本か私鉄・地下鉄かで決めると分かりやすいです。
両方を使う場合は、定期券を買う方のカードを軸に選ぶ方法があります。
この記事のまとめ
- 電車・バス・買い物の使い方は、首都圏ならSuicaもPASMOも同じ
- 私鉄・地下鉄だけの定期はPASMO、JRE POINTやグリーン券はSuica
- モバイルSuicaは乗車50円ごとに1ポイント、PASMOは鉄道会社ごとの登録制ポイント
- ビューカード スタンダードは、モバイルSuicaへのチャージが1.5%還元
- 2026年3月の運賃改定で、JR東日本の通勤定期は平均12.0%の値上げ
ビューカードの違いはJALカードSuicaとビューカードの比較で解説しています。
交通系ICのポイントの全体像は交通系ICカードのポイント比較も参考になります。

