iDeCoを始めるなら、人気の楽天証券とSBI証券。
どちらも手数料が安いと聞くので、「結局どっちを選べばいいの?」と迷う方も多いはずです。
手数料に差はなく、違いが出るのは元本確保型の金利、投資信託の顔ぶれ、診断サポートの3点です。
項目ごとの違いと、向いている人のタイプをまとめました。
手数料は両社で同じ
iDeCoの手数料を、楽天証券とSBI証券で並べました。
| 項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
|---|---|---|
| 運営管理機関の手数料(毎月) | 0円 | 0円 |
| 国民年金基金連合会(毎月の拠出時) | 105円(2027年1月26日引落分から120円) | 105円(2027年1月26日引落分から120円) |
| 信託銀行(毎月) | 66円 | 66円 |
| 毎月の合計 | 171円(186円へ) | 171円(186円へ) |
| 加入時(1回のみ) | 2,829円 | 2,829円 |
| 給付を受けるとき(1回ごと) | 440円 | 440円 |
運営管理機関の手数料は、どちらも0円です。
それ以外の手数料は、どちらの会社を選んでも同額でかかります。
手数料の面では、どちらを選んでも変わりません。
●運営管理機関を変えるときの手数料
あとから別の運営管理機関へ移す場合は、今の会社に手数料がかかります。
楽天証券もSBI証券も、移す際は4,400円です。
元本確保型の違い
元本確保型の違いを、2026年9月時点の金利でまとめました。
| 項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
|---|---|---|
| 商品 | みずほDC定期預金(1年) | SBI新生DC定期(1年) |
| 適用金利(2026年9月) | 0.500% | 0.600% |
| 中途解約(6か月未満) | 普通預金の金利 | 約定利率の10% |
| 中途解約(6か月以上1年未満) | 約定金利の50% | 約定利率の50% |
金利の差は0.100%で、運用資産が100万円なら、年間の利息の差は約1,000円です。
どちらも金利は時期で変わるため、申込み前に最新の金利を確認しておくと安心です。
●手数料と利息の関係
毎月186円(年2,232円)の手数料は、利息で賄えるかが目安になります。
賄えるのは、運用資産が楽天証券で約45万円、SBI証券で約37万円からです。
元本確保型だけで運用すると、運用資産が小さいうちは手数料の方が大きくなります。
投資信託の顔ぶれ
低コストの代表的な商品を、信託報酬(年率・税込)で並べました。
| 区分 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| S&P500に連動 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0814%以内 | 楽天・プラス・S&P500 0.077% |
| 全世界株式(日本を含む) | SBI・全世界株式インデックス・ファンド 約0.1022% | 楽天・プラス・オールカントリー 0.0561% |
「以内」は、信託報酬の上限を示す表記です。
数字を見ると、両社の差はわずかで、どちらも低コストの商品がそろっています。
●商品のブランドの違い
代表的な低コストの商品は、SBI証券がeMAXIS Slim系、楽天証券が楽天・プラス系です。
日本を除く全世界株式は、どちらの会社にもあります。
SBI証券はeMAXIS Slimで0.05775%以内、楽天証券は楽天の商品で0.0561%です。
●信託報酬と品ぞろえは変わる
信託報酬は、純資産が増えると引き下げられることがあります。
品ぞろえも、運営管理機関の見直しで変わります。
申込み前に、最新の商品一覧を見比べておくと安心です。
診断・サポートの違い
●SBI証券のDC Doctor
ポートフォリオの提案や、運用商品選びのサポートが受けられる仕組みです。
口座がなくても使える、トライアル版があります。
口座がある方向けのフル機能版では、運用状況の確認やリバランスの提案もできます。
●楽天証券のモデルポートフォリオ
目標リターン2〜6%の5種類のモデルポートフォリオが、示されています。
自分で配分を決めるときの参考になります。
●商品変更の手数料
SBI証券は、商品変更の手数料がかかりません。
ただし、一部の投資信託には、信託財産留保額がかかります。
楽天証券の手数料一覧には、スイッチングの手数料の項目は載っていません。
どちらも、運営管理機関は特定の商品をすすめられない決まりです。
ポイントとキャンペーン
●iDeCoとポイントの関係
楽天証券のクレカ積立と資産形成ポイントでは、iDeCoは対象外です。
iDeCoの掛金は口座振替で納めるため、カード払いのポイントは付きません。
楽天銀行を引落口座にすると、ハッピープログラムへのエントリーでポイントが貯まる案内もあります。
SBI証券でも、公式のポイント対象の取引一覧に、iDeCoは載っていません。
●口座開設のキャンペーン
楽天証券では、2026年9月1日から11月30日のエントリーで、iDeCoデビューキャンペーンが行われています。
審査に約1〜2か月かかるため、早めに申し込んでおくと安心です。
条件には、2027年1月31日までの口座開設と初期設定の完了もあります。
●キャンペーンの位置づけ
SBI証券では、2026年10月20日時点で、iDeCoの口座開設キャンペーンを確認できませんでした。
楽天証券の金額も小さいため、選ぶ決め手にはなりにくいでしょう。
申込みと掛金の条件
●審査期間と掛金の条件
WEBで申し込んだ場合、口座開設の審査には、約1〜2か月かかります。
最低掛金は月5,000円で、1,000円単位です。
掛金は、口座振替の場合、毎月26日(休日は翌営業日)に引き落とされます。
これらの条件は、どちらの会社でも同じです。
●2026年12月から掛金の上限が上がる
2026年12月から、会社員(企業年金なし)の上限は、月2.3万円から6.2万円に上がります。
加入できる年齢も、一定の条件を満たすと、70歳未満へと拡大されます。
掛金の増額が引落しに反映されるのは、2027年1月26日分からです。
向いている人のタイプ
●SBI証券が向いている方
診断サービスで、配分の提案を受けながら決めたい方に向いています。
元本確保型の金利を、少しでも重視したい方にも合います。
●楽天証券が向いている方
モデルポートフォリオを参考に、自分で配分を決めたい方に向いています。
日本を含む全世界株式の低コストな商品で、始めたい方にも合います。
●迷ったときの決め方
手数料は同じため、使いたい商品が並んでいる会社を選ぶ方法があります。
あとから運営管理機関を変えると、4,400円かかります。
iDeCoを始める運営管理機関
運営管理機関の手数料が0円で、低コストの楽天・プラス系も選べる楽天証券も、候補の一つです。
この記事のまとめ
- 運営管理機関の手数料は両社とも0円で、毎月の手数料171円などは共通
- 元本確保型の金利は、楽天証券0.500%・SBI証券0.600%(2026年9月)
- 低コストの商品は、SBI証券がeMAXIS Slim系、楽天証券が楽天・プラス系
- 診断はSBI証券のDC Doctor、参考の配分は楽天証券のモデルポートフォリオ
- 楽天証券のクレカ積立・資産形成ポイントはiDeCoが対象外で、違いは商品とサポートにある
まずは、使いたい商品と診断サービスの有無を見比べて、気になる方から始めてみてください。
商品選びの考え方はiDeCoで何を買う?元本確保型と投資信託の違いと選び方で解説しています。
iDeCoの全体像はiDeCo完全ガイドも参考になります。


