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iDeCoで何を買う?元本確保型と投資信託の違いと選び方

投資・資産形成

iDeCoを始めたあとに待っている、運用商品選び。

「元本確保型と投資信託、結局何を選べばいいの?」と、最初の一歩で手が止まる方も多いはずです。

元本確保型は安心感がある反面、手数料の影響を受けやすい面があります。

手数料と利息の試算を交えて、選び方の考え方を整理しました。

iDeCoの運用商品は2種類

まずは、2種類の商品の違いを表にまとめました。

項目 元本確保型 投資信託
中身 定期預金・保険商品 株式や債券などに分散して投資
元本 確保される(定期預金は預金保険の対象) 値動きがあり、元本割れの可能性がある
増え方 低金利では増えにくい 長期・積立・分散と相性がよい

運営管理機関は、3本以上35本以下の商品を選んで提示します。

元本確保型だけの提示は認められず、投資信託と一緒に並ぶ形です。

並ぶ商品の中身は、運営管理機関ごとに異なります。

元本確保型の中身と注意点

ネット証券の元本確保型は、定期預金が1本だけという構成が一般的です。

●楽天証券の元本確保型

元本確保型は、みずほDC定期預金(1年)の1本です。

保険商品の取扱いはありません。

●楽天証券の金利と満期

適用金利は、2026年8月・9月が年0.500%で、2026年2月〜7月は年0.400%でした。

金利は預入時に固定され、毎週見直されます。

満期は1年で、自動継続です。

●楽天証券の中途解約と預金保険

中途解約は、6か月未満なら普通預金の金利、6か月以上1年未満なら約定金利の50%になります。

預金保険の対象で、元本1,000万円とその利息までが保護されます。

●SBI証券の元本確保型

元本確保型は、SBI新生DC定期(1年)の1本です。

元本保証で預金保険制度の対象になっており、預入時の金利は満期日まで変わらない固定金利です。

●以前の元本確保型と入れ替え

以前の元本確保型は、あおぞらDC定期(1年)でした。

2026年10月16日に予定されていた商品の入れ替えを経て、一覧が更新されています。

金利は時期で変わるため、申込み前に最新の一覧で確認しておくと安心です。

手数料と利息を比べると

●毎月の手数料は171円から186円へ

掛金を拠出している間は、毎月の手数料がかかります。

手数料の内訳を、現在と2027年1月以降で表にまとめました。

手数料の内訳(毎月) 現在 2027年1月26日の引落分から
国民年金基金連合会 105円 120円
信託銀行(事務委託先) 66円 66円
運営管理機関(楽天証券の場合) 0円 0円
合計 171円 186円

運営管理機関の手数料は、金融機関ごとに異なります。

2027年1月以降の合計は、改定後の国民年金基金連合会の分に、信託銀行の現在の額を足した計算です。

iDeCoに新しく加入するときは、毎月の手数料とは別に、2,829円が1回だけかかります。

この加入時の手数料は、2027年1月以降も変わりません。

●元本確保型だけだと、資産約45万円が目安

iDeCo口座にたまっている資産の合計を、ここでは「運用資産」と呼びます。

年0.5%の利息が、年間の手数料を上回るには、運用資産が約45万円必要です。

手数料が現在の171円なら、約41万円です。

●月5,000円を積み立てた場合の試算

月5,000円の積立で、運用資産が約45万円になるのは約8年後です。

それまでは、利息より手数料の方が大きくなります。

運用の仮定 10年後(掛金60万円) 20年後(掛金120万円)
元本確保型(年0.5%) 約59万2,000円(約7,500円減) 約121万5,000円(約1万5,000円増)
投資信託(年3%) 約67万4,000円(約7万4,000円増) 約158万4,000円(約38万4,000円増)
投資信託(年5%) 約75万1,000円(約15万1,000円増) 約198万7,000円(約78万7,000円増)

●試算結果の見方

元本確保型(年0.5%)は、10年後に約7,500円減り、20年後も約1万5,000円増にとどまります。

投資信託(年3%)は、10年後に約7万4,000円、20年後に約38万4,000円増えます。

年率は仮定の数字で、節税分は含めていません。

投資信託を選ぶときの見方

代表的な低コストの商品を、信託報酬と取扱いで並べました。

商品 信託報酬 SBI証券 楽天証券
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.05775%以内 掲載なし(「除く日本」が掲載) 掲載なし
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.08140%以内 掲載あり 掲載なし

楽天証券に掲載されているのは、楽天ブランドの類似ファンドです。

●信託報酬と品ぞろえは変わることがある

信託報酬は、純資産が増えると段階的に下がる商品があります。

SBI証券では、2026年10月16日の入れ替えで、一覧の商品が変わりました。

品ぞろえは固定ではなく、申込み前に最新の一覧で確認すると安心です。

●配分は、リスクに耐えられる度合いで考える

公式の資料では、今後の収入や他の老後資金、年齢などから、総合的に判断するとされています。

リスクに耐えられる度合いが高ければ、株式型の投資信託を多めにします。

低ければ、株式型を減らして、元本確保型を組み入れる考え方です。

2026年12月から掛金の上限が上がる

2026年12月分から、加入者の区分ごとに掛金の上限が変わります。

加入者の区分 現在(月額) 2026年12月から(月額)
自営業者など 6.8万円(国民年金基金などと合算) 7.5万円(同様に合算)
会社員(企業年金なし) 2.3万円 6.2万円
企業型DC加入者 2万円(事業主掛金との合計で5.5万円まで) 6.2万円から事業主の拠出額を引いた額
公務員・確定給付企業年金などの加入者 2万円 6.2万円から他制度の掛金相当額を引いた額
専業主婦(夫) 2.3万円 変更なし

●会社員(企業年金なし)は上限が大きく広がる

会社員のうち企業年金がない方は、月2.3万円から6.2万円へと、上限が大きく広がります。

●掛金の変更手続きと受付期間

掛金額を増やすには、手続きが必要です。

e-iDeCoでの受付は、12月1日から12月24日の予定です。

間に合わない場合は、2027年1月分以降の反映になります。

同じ時期に、70歳まで加入できるよう、加入できる年齢も引き上げられます。

向いている人のタイプ

●元本確保型を組み入れたい方

値動きへの不安が大きい方は、元本確保型を組み入れる考え方があります。

ただし、運用資産が小さいうちは、手数料の影響が大きくなります。

●投資信託を中心にしたい方

運用期間を長くとれる方は、投資信託を中心にする考え方があります。

長期・積立・分散と相性がよいとされる商品だからです。

●迷ったら、あとから割合を見直す

最初の配分で迷っても、あとから割合を見直せます。

商品を決めきれなくても、まず始めてから調整する方法もあります。

iDeCoを始める運営管理機関

商品の品ぞろえや手数料は、運営管理機関ごとに異なります。

始める前に、気になる機関の商品一覧を見比べておくと安心です。

●マネックス証券

商品選びに迷う方は、資産配分の提案を受けられるマネックス証券 iDeCoが始めやすいでしょう。

無料の「iDeCoポートフォリオ診断」が用意されています。

●楽天証券

運営管理機関の手数料が0円で、楽天IDで掛金や運用状況をまとめて管理できる楽天証券も一つの候補です。

この記事のまとめ

  • iDeCoの商品は元本確保型と投資信託の2種類で、運営管理機関ごとに品ぞろえが違う
  • 楽天証券の元本確保型は、年0.500%(2026年9月)の定期預金1本
  • 毎月の手数料は現在171円で、2027年1月から186円に
  • 元本確保型だけだと、運用資産約45万円までは年0.5%の利息が手数料を下回る
  • 2026年12月から、会社員(企業年金なし)の上限は月2.3万円から6.2万円に

まずは、ご自身の掛金の上限と、使う運営管理機関の商品一覧を確認してみてください。

iDeCoの全体像はiDeCo完全ガイドも合わせてご覧ください。

証券会社の違いが気になる方はiDeCoのおすすめ証券会社比較も参考になります。

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