多重債務に陥る7つの原因とセルフチェック・無料相談先

家計管理

「リボ払いがいつの間にか膨らんで」「複数のカードで借りていて返済が回らない」と感じている方もいるかもしれません。

この記事では、多重債務に陥る7つの典型パターンを解説します。あわせて、状態を確認するセルフチェックと、公的な相談先も紹介します。

多重債務とは|複数借入で返済不能になる状態

多重債務とは、複数の借入先から借金をしていて、自力での返済が困難になった状態を指します。

●「借りて返す」のループに入っている

別のカードや消費者金融で借りて、既存の借金を返済している状態は危険信号です。利息分の支払いだけで精一杯になり、元本が減らないループに入っている可能性があります。

●年収の1/3が借入限度の目安

貸金業法では「総量規制」により、消費者金融からの借入合計は年収の1/3までと定められています。これを超える借入は法律上できないため、すでに上限近くまで借りているなら多重債務に近づいている可能性があります。

陥る7つの原因

多重債務に陥るパターンは大きく7つに分類できます。

原因 典型的なパターン
①無計画な利用・依存 ショッピング・キャッシングを気軽に重ねる
②借金返済のための借金 返済日が来るたび別のカードで借りる
③連帯保証人になった 友人・親族の借金を肩代わりする羽目に
④契約内容を把握していない リボ払い・キャッシング金利を知らずに利用
⑤ヤミ金融業者の被害 違法業者から高金利で借りてしまう
⑥失業・収入減 会社倒産・病気で収入が途絶える
⑦ギャンブル・買い物依存 のめり込んで止められなくなる

このうち①〜⑤は自分でコントロール可能な要因ですが、⑥のような不可抗力もあります。どのパターンでも、早く気づいて対処することが立て直しの鍵になります。

セルフチェックリスト10項目

自分が多重債務予備軍かどうか、以下の項目で確認できます。

●チェック項目

1. 借入先が3社以上ある
→キャッシュカード・カードローン・消費者金融など複数

2. 借入の総額を即答できない
→いくら借りているか把握していない

3. 毎月の返済額が手取りの3割以上
→返済負担が大きい

4. リボ払いを利用している
→残高がなかなか減らない状態

5. 返済のために借金している
→自転車操業状態

6. 給料日前にいつもお金が足りない
→家計が常に逼迫している

7. クレジットカードの限度額いっぱいまで使う
→ショッピング枠を使い切る習慣

8. 家族に借金を隠している
→1人で抱え込んでいる

9. 延滞・督促を受けたことがある
→すでに信用情報に影響

10. 「借金を返したい」と毎日考える
→精神的に追い詰められている

●判定の目安

3つ以上当てはまる方は要注意・5つ以上で予備軍・7つ以上は今すぐ相談窓口へ。早く動けばそれだけ選択肢が多く残ります。

予防策|借入残高の見える化と早期対処

多重債務を予防するには、お金の流れを見える化することが基本です。

●借入残高を一覧化

借入先・残高・金利・毎月の返済額を表に整理します。複数あるなら金利の高い順から優先返済すると、利息負担を効率的に減らせます。

●家計簿アプリで支出を把握

マネーフォワードME・Zaimなどの家計簿アプリで毎月の収支を見える化します。固定費・変動費を分類し、削れる項目を特定します。

●「借金返済優先」の家計に切り替える

投資より借金返済を優先します。投資の年利は5%前後ですが、リボ払いの金利は15〜18%です。

返済こそ最大の「リターン」になります。

●新規借入を物理的に止める

「借りられる状態」が残っていると、つい使ってしまう人が多いです。

限度額を最低に設定する・カードを引き出し奥にしまう・カードローンを解約する、などの対策があります。こうした工夫で新規借入のハードルを上げられます。

●家族との情報共有も検討

1人で抱え込むより、家族と共有して家計を見直す方が立て直しは早くなります。隠していると本来使える支援(家族からの一時的な援助・公的支援の世帯申請など)にアクセスできません。

話しづらいテーマですが、早期共有が結果的に家族の負担を最小化します。

信用情報への影響|延滞するとどうなる

返済が遅れると、信用情報機関に「事故情報」として記録されます。

●61日以上の延滞でブラックリスト入り

61日以上の延滞・3ヶ月以上の連続延滞があると、信用情報機関に「異動」として登録されます。一般的に「ブラックリスト入り」と呼ばれる状態です。

●ブラックリストの影響

クレジットカードや住宅ローンが組めない・分割払いやスマホの分割購入ができない、など日常生活に影響が出ます。

この情報は完済後も5〜10年間保持されます。

●自分の信用情報を確認できる

CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターの3機関に開示請求すれば、自分の信用情報を確認できます。1機関1,000円程度で取得可能です。

住宅ローン申込前にチェックする方も増えています。

困った時の相談先(無料相談窓口一覧)

多重債務の悩みは、無料で相談できる公的窓口があります。1人で抱え込まず、早めに相談することが解決への近道です。

相談先 特徴 連絡方法
金融庁 多重債務相談窓口 債務全般・公的支援の案内 0570-016811
日本クレジットカウンセリング協会 無料相談・任意整理サポート 0570-031640
法テラス 弁護士・司法書士の無料相談手配 0570-078374
消費者ホットライン 地域の消費生活センターに繋がる 188(局番なし)
各自治体の相談窓口 市区町村役場の生活相談課 自治体HPで確認

すべて無料で相談できます。状況に応じて、任意整理・個人再生・自己破産などの法的整理の選択肢も検討できます。

早く動くほど、家計を立て直す選択肢が広がります。

●債務整理の3つの選択肢

法的に借金を整理する方法は3つあります。任意整理(利息カットで元本のみ返済)・個人再生(借金を5分の1程度に減額)・自己破産(返済義務免除)です。

それぞれメリット・デメリットがあるため、弁護士・司法書士に状況を相談して最適な選択肢を選ぶことが大切です。

●「恥ずかしい」より「早く動く」を優先

多重債務は本人の意思の弱さだけが原因ではありません。失業・病気・予期せぬ出費などで誰でも陥る可能性があります。

この記事のまとめ

  • 多重債務は複数借入で返済不能になった状態・年収1/3が借入の目安上限
  • 陥る7原因:無計画利用・借金返済の借金・連帯保証・契約不把握・ヤミ金・失業・依存症
  • セルフチェック10項目で3つ以上当てはまれば要注意・5つ以上で予備軍
  • 予防は借入残高の見える化+投資より返済優先
  • 61日以上の延滞で信用情報に事故情報・5〜10年保持
  • 無料相談窓口:金融庁・日本クレジットカウンセリング協会・法テラス・消費者ホットライン

借金の悩みは1人で抱えず、先延ばしにせず早めに動くほど立て直しやすくなります。まずは無料の相談窓口に電話してみるところから始めてみてください。

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