副業の入り口として定番のクラウドワークスとランサーズ。
「結局どっちで稼ぎ始めればいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
手数料の仕組みが違うため、1件の報酬額によって手取りが有利な方は入れ替わります。
報酬額ごとの試算を交えて、向いている人のタイプまで整理しました。
手数料のルールが一番の違い
まずは、受注者が負担するシステム手数料の違いを確認します。
| 区分 | クラウドワークス | ランサーズ |
|---|---|---|
| 10万円以下の部分 | 20% | 16.5% |
| 10万円超〜20万円以下の部分 | 10% | 16.5% |
| 20万円超の部分 | 5% | 16.5% |
| タスク形式 | 20% | 16.5% |
●クラウドワークスは金額に応じた段階制
クラウドワークスは、契約金額が大きいほど手数料率が下がる段階制です。
●ランサーズは一律の率
ランサーズは、契約金額や契約形式を問わず一律の率です。
ランサーズは2022年10月に、それまでの5〜20%の段階制から一律の率へ変更されました。
●消費税の表記は両社で異なる
ランサーズは税込の契約金額の16.5%、クラウドワークスは手数料に消費税が加わる形です。
報酬額ごとの手数料を試算
公式の料率をもとに、契約金額(税抜)ごとの手数料を計算しました。
手数料には消費税を含めています。
| 契約金額(税抜) | クラウドワークス | ランサーズ | 手数料が少ない方 |
|---|---|---|---|
| 3万円 | 6,600円 | 5,445円 | ランサーズ |
| 10万円 | 22,000円 | 18,150円 | ランサーズ |
| 15万円 | 27,500円 | 27,225円 | ほぼ同額 |
| 20万円 | 33,000円 | 36,300円 | クラウドワークス |
| 30万円 | 38,500円 | 54,450円 | クラウドワークス |
境目になるのは、契約金額が15万円前後のときです。
それより小さい案件はランサーズ、大きい案件はクラウドワークスの手数料が少なくなります。
30万円の案件では、差が約16,000円まで広がります。
あくまで公式の料率から計算した概算です。
実際の差引額は、各社の公式ページで確認してみてください。
●小口の案件が中心ならランサーズ
ライティングの1本数千円といった小口案件を数多くこなすなら、一律のランサーズが有利です。
クラウドワークスのタスク形式は一律20%なので、少額の作業ほど差が出やすくなります。
●大きな案件を狙うならクラウドワークス
システム開発や動画制作など、20万円を超える案件では、超えた部分が5%で済むクラウドワークスが有利です。
単価の高い仕事を受けられるようになると、手数料の差が手元に残る金額に響いてきます。
規模と契約形式の違い
登録者数や契約形式も、公式の案内をもとに並べました。
| 項目 | クラウドワークス | ランサーズ |
|---|---|---|
| 規模 | 登録ワーカー約744万人、クライアント約107万社 | 登録プロ250万人超、クライアント約70万社 |
| 契約形式 | プロジェクト(固定報酬・時間単価)、コンペ、タスク | プロジェクト、コンペ、タスク、時間報酬、月額報酬、パッケージ |
規模の数字は、2025年9月時点のもの。
登録者数や社数の数え方は両社で異なるため、規模感の目安としてご覧ください。
案件のカテゴリは、どちらもシステム開発・デザイン・ライティング・動画・翻訳などと幅広くそろっています。
扱うジャンルだけで選ぶ必要は、あまりなさそうです。
●クラウドワークスのタスク形式は時間制限つき
クラウドワークスのタスク形式は、作業ボタンを押してから1時間以内に完了させる必要があります。
プロジェクト形式やコンペ形式とは、作業の進め方が異なる点に注意です。
非承認になった場合は、修正して再提出することができません。
●ランサーズは形式の選択肢が広い
ランサーズには、時間報酬・月額報酬・パッケージといった形式も用意されています。
仕事の進め方に合わせて、契約の形を選べる点が特徴です。
●実績を積んだ先には認定制度がある
クラウドワークスにはプロクラウドワーカー、ランサーズには認定ランサーという制度があります。
どちらも納品完了率90%以上といった基準があり、実績を積んだ先の目標になります。
報酬を受け取るまでの流れ
●仮払いで報酬の未払いを避けやすい
どちらも、契約が成立した時点でクライアントが報酬を先に預ける、仮払いの仕組みです。
納品した仕事の報酬が支払われない事態を避けやすくなります。
●検収が終わると報酬が確定する
ランサーズは、納品完了後にクライアントが決めた検収期間(1〜15日)が過ぎると、自動で支払いが確定します。
なお、修正の依頼が入ると検収期間はリセットです。
クラウドワークスのプロジェクト形式も、検収が完了すると報酬が確定します。
●出金の締め日は2パターン
出金の締め日は、15日締めの当月末払いと、月末締めの翌月15日払いの2パターンです。
●出金時の振込手数料
ランサーズの振込手数料は、2026年8月31日振込分から変更されています。
楽天銀行と三井住友銀行は220円、他の銀行は550円です。
2027年1月29日振込分からは、楽天銀行も550円に上がる予定です。
クラウドワークスも出金時に振込手数料がかかり、金額は公式のガイドで案内されています。
●少額の出金は手数料の割合が大きい
手数料は出金1回ごとにかかるため、少額を細かく出金するより、ためてからまとめる方が割合は小さくなります。
たとえば他行宛てに3,000円だけ出金すると、550円で約18%が差し引かれる計算です。
向いているのはどちらか
●ランサーズが向いている人
ライティングや事務作業など、1件が10万円以下の小口案件から始めたい方には、ランサーズが向いています。
件数をこなす働き方ほど、一律の手数料率がわかりやすく感じられるはずです。
●クラウドワークスが向いている人
デザインやシステム開発など、単価の高い案件を狙っていきたい方には、クラウドワークスが向いています。
短時間のタスクで、まず仕事の感覚をつかみたい方にも合います。
●迷ったら両方に登録して試す
案件の雰囲気や画面の使いやすさは、実際に触ってみないと分かりにくい部分です。
両方に登録しておき、受けやすい案件が多い方を主戦場にする方法もあります。
副業の税金で押さえたいこと
会社員が副業で得た所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。
所得とは、報酬から経費を引いた金額のことです。
ランサーズは、源泉徴収の対象になる業務ではクライアントに徴収義務があり、ランサーズ自体は源泉徴収をしません。
入金のたびに金額を記録しておくと、申告のときに慌てずに済みます。
この記事のまとめ
- クラウドワークスの手数料は、10万円以下20%・10万円超20万円以下10%・20万円超5%の段階制
- ランサーズは契約形式や金額を問わず、契約金額(税込)の一律16.5%
- 契約金額15万円前後が境目で、小口ならランサーズ、大口ならクラウドワークスが有利
- 仮払い制で、出金は15日締めと月末締めの2パターン
- 副業の所得が年20万円を超えたら確定申告が必要
まずは数千円の小さな案件を、気になる方のサイトで1件試してみてください。
確定申告の準備は副業の確定申告は青色申告と白色申告どっち?違いと選び方も参考になります。
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