「お金の勉強を始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」と感じていませんか。
情報が多すぎて、いきなり投資の本を読んで止まってしまう人も少なくありません。
この記事では、初心者がつまずかないお金の勉強の順番を、6ステップのロードマップにまとめました。
読み終えるころには、今日からやるべき最初の一歩がはっきりわかります。
お金の勉強は「順番」が大事
お金の勉強でつまずく原因の多くは、順番を飛ばしてしまうことにあります。
●いきなり投資から始めない
家計の把握や貯金ができていないまま投資を始めると、値下がりしたときに慌てて売ってしまいがちです。
土台を整えてから投資に進むほうが、結果的に長続きします。
まずは「守り」を固めてから「攻め」に移る。
この順番を意識するだけで、お金の不安はぐっと小さくなります。
●知識より「行動」から始める
お金の勉強というと、難しい専門知識を思い浮かべがちです。
ですが実際は、順番どおりに行動するほうがずっと大切です。
完璧な知識がなくても、家計の把握から動き出せば前に進めます。
必要な知識は、進めながら少しずつ身につければ十分です。
【全体像】お金のロードマップ6ステップ
全体の流れは、次の6ステップです。
上から順番に進めていきます。
| ステップ | やること |
|---|---|
| STEP1 | 家計を把握する |
| STEP2 | 生活防衛資金を貯める |
| STEP3 | 固定費・保険を見直す |
| STEP4 | 高金利の借金を片づける |
| STEP5 | NISA・iDeCoで積立投資 |
| STEP6 | ライフイベントに備える |
前半の3つが「守り」、後半の3つが「攻め」です。
それぞれ見ていきましょう。
既に借金がある人は、STEP4の返済を早めに進めるなど、状況に応じて順番を入れ替えてもかまいません。
大切なのは、攻めに移る前に守りを固めることです。
STEP1〜3|お金の土台をつくる
まずは家計を整え、もしもに備える「守り」の3ステップです。
●STEP1 家計を把握する
最初の一歩は、1か月の収入と支出を書き出して「見える化」することです。
何にいくら使っているかがわかると、ムダも見つけやすくなります。
家計簿アプリや、用途で分ける銀行口座の使い方(3口座管理術)を使うと、手間なく続けられます。
まずは1か月だけでも記録すると、お金の流れが見えてきます。
貯蓄率は手取りの10〜20%を目安にすると、無理なく続けやすくなります。
収入が少ない時期は10%から始めて、余裕が出たら引き上げていくとよいでしょう。
●STEP2 生活防衛資金を貯める
次に、病気や失業など、もしものときに備えるお金を用意します。
会社員なら生活費の3〜6か月分、収入が不安定になりやすい自営業やフリーランスは6か月〜1年分を目安にすると、より安心して備えられます。
これがあると、収入が止まっても慌てずにすみ、投資中に焦って売ることも防げます。
詳しくは生活防衛資金はいくら必要?をご覧ください。
●STEP3 固定費・保険を見直す
スマホ代・保険・サブスクなど、毎月かかる固定費を見直します。
一度減らせば効果がずっと続くので、節約の効果が大きい部分です。
とくに保険は、内容が重複していたり、過剰になっていることが少なくありません。
生命保険の見直しで大きく変わることがあります。
固定費は一度1万円減らせるだけで、年間では12万円の差になります。
スマホ代・保険料・サブスクなど、毎月変わらずかかる費目から見直すと効果が長続きします。
STEP4〜6|お金を育てる
土台ができたら、お金を増やし、将来に備える「攻め」の3ステップに進みます。
●STEP4 高金利の借金を片づける
投資の前に、リボ払いやカードローンなど高い金利の借金を片づけます。
これらの利息は、投資で見込める利回りを上回ることが多いためです。
リボ払いやカードローンの金利は年15〜18%が目安です。
投資の期待リターンは長期でも年3〜7%程度なので、借金を減らすほうが確実に得をします。
借金を返すと、その利息の負担が消えます。
これは確実な「利回り」と同じで、攻めに移る前にやっておきたいステップです。
●STEP5 NISA・iDeCoで積立投資
ここまで整えば、いよいよ投資です。
NISAやiDeCoを使い、少額から積み立てます。
基本は長期・積立・分散で、値動きに一喜一憂せず続けるのがコツです。
毎月の自動積立にしておくと、手間なく続けられます。
●NISA・iDeCoの非課税枠はどれくらい
新NISAは、つみたて投資枠が年120万円、成長投資枠が年240万円で、あわせて年360万円まで投資できます。
生涯の非課税保有限度額は1,800万円です。
iDeCoの掛金上限は働き方によって違います。
会社員(企業年金なし)は月23,000円、自営業者は月68,000円、公務員は月20,000円が目安です。
2026年12月からは上限が引き上げられる予定なので、対象になる人は変更のタイミングも意識しておくと安心です。
●STEP6 ライフイベントに備える
結婚・出産・住宅・教育・老後など、大きな支出に向けて計画します。
いつ・いくら必要かが見えると、毎月いくら積み立てればよいかも決めやすくなります。
大きな目標から逆算すると、STEP5で積み立てる金額にも根拠が持てます。
ゴールが見えると、続けるモチベーションにもつながります。
続けるためのコツ
ロードマップは、続けてこそ意味があります。
途中で挫折しないコツを押さえておきましょう。
●完璧を目指さない
最初から全部やろうとすると、途中で息切れしてしまいます。
まずはSTEP1の家計の把握だけでも、十分な前進です。
●自動化して手間を減らす
貯金や積立は、自動振替や自動積立に設定しておくと、意志の力に頼らず続けられます。
仕組みで続く形をつくるのがポイントです。
●月1回だけ振り返る
月に1回、家計と資産をさっと見直す時間をつくります。
短時間でも続けるうちに、お金の感覚が自然と身についていきます。
●わからないことは都度調べる
進める中でわからないことが出てきたら、そのときに調べれば十分です。
先に全部覚えようとする必要はありません。
必要な知識をその都度足していくと、記憶にも残りやすく、無理なく続けられます。
まとめ
この記事のまとめ
- お金の勉強は順番が大事で、守りを固めてから攻めに進む
- STEP1〜3は家計の把握・生活防衛資金・固定費と保険の見直し
- STEP4〜6は借金の返済・積立投資・ライフイベントへの備え
- いきなり投資ではなく、土台づくりから始める
- 完璧を目指さず、自動化と月1回の振り返りで続ける
お金の勉強は、順番どおりに一つずつ進めれば、誰でも前に進めます。
まずは今日、STEP1の「1か月の支出の書き出し」から始めてみてください。
人生でかかる大きな費用の全体像はライフイベントの費用一覧もあわせてご覧ください。


