学資保険は本当に必要?【NISAと比較してわかったこと】

年金・保険

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子どもの教育資金をどう準備するか、学資保険かNISAかで迷う方は多いのではないでしょうか。

この記事では、教育費の目安を確認したうえで、学資保険とNISAの特徴を比較し、どちらが向いているかを解説します。

教育費はいくらかかるのか

まず、教育費の全体像を把握しましょう。進路によって金額は大きく変わるため、おおまかな目安を知ることが準備の第一歩です。

●公立・私立の学習費(年間)

学校 公立 私立
小学校 約33.6万円 約182.8万円
中学校 約54.2万円 約156万円
高校 約59.8万円 約103万円

●大学の学費(年間)

区分 授業料(年間) 入学料
国立大学 535,800円 282,000円
私立大学(平均) 959,205円 240,806円

特に大きな出費になるのが大学の学費です。私立大学の場合、4年間で約400万円以上かかります。

幼稚園から高校までの15年間でみると、すべて公立で約600万円、すべて私立だと約2,000万円近くかかり、ここに大学費用が加わります。

下宿や一人暮らしになると、さらに生活費の仕送りで数百万円が必要になることもあります。早めに準備を始めておくと安心です。

学資保険の仕組み

●学資保険のメリット

万一の場合に保険料の払込みが免除される
契約者(親)が死亡した場合でも、その後の保険料の払込みが免除され、予定通りの満期金を受け取れます。貯蓄と親の死亡保障を1つにまとめられるのが学資保険の特徴です。

強制的に教育資金を積み立てられる
毎月の保険料として自動的に引き落とされるため、貯蓄が苦手な方でも計画的に積み立てられます。

●学資保険のデメリット

受取総額が払込保険料を下回る場合がある
低金利環境では返戻率が低く、払い込んだ保険料の合計より受け取る金額が少なくなるケースもあります。近年は返戻率100〜105%程度の商品が中心で、大きく増やす手段ではありません。

途中解約すると元本割れのリスクがある
満期前に解約すると、払い込んだ保険料より解約返戻金が少なくなる場合があります。

NISAで教育資金を準備する方法

●NISAのメリット

運用益が非課税
NISAで投資した利益には税金がかかりません。年間360万円まで投資でき、生涯1,800万円まで非課税で保有できます。

いつでも引き出せる
学資保険と違い、必要なタイミングでいつでも引き出せます。子どもの進路が変わった場合にも柔軟に対応できます。

長期運用で資産が増える可能性がある
インデックスファンドで15〜18年の長期積立をすれば、学資保険より高いリターンが期待できます。たとえば月2万円を想定年率5%で18年積み立てると、元本432万円が運用次第で約700万円になる計算です。

●NISAのデメリット

元本保証がない
投資なので、必要な時期に元本割れしている可能性があります。教育費が必要な時期が決まっている場合は、大学入学の2〜3年前から少しずつ現金へ移しておくと、値下がりの影響を抑えられます。

万一の保障がない
学資保険のような「親が亡くなった場合の保険料免除」はありません。別途、死亡保険で備える必要があります。

学資保険 vs NISAの比較

項目 学資保険 NISA
元本保証 満期まで保有すれば原則あり なし
万一の保障 保険料免除あり なし(別途保険が必要)
期待リターン 低い(返戻率100%前後) 高い(長期運用の場合)
引き出しの自由度 満期まで原則不可 いつでも可能
途中解約リスク 元本割れの可能性あり 売却は自由(価格変動あり)
こんな方に おすすめ
確実に決まった金額を準備したい 学資保険
万一の保障も同時に備えたい 学資保険
15年以上の長期で運用できる NISA
高いリターンを期待したい NISA
柔軟に引き出したい NISA

確実に決まった額を用意したいなら学資保険、増やすことを重視するならNISA、と整理できます。迷う場合は、次のタイプ別も参考にしてみてください。

親の年齢・家族構成別の選び方

学資保険とNISAのどちらが向いているかは、親の年齢や家族の状況によって変わります。

タイプ おすすめ 理由
20代の若い親 NISA中心 運用期間が長く取れて複利効果大
30代後半〜40代の親 NISA+学資保険の併用 万一の保障も確保しつつリターンも狙う
共働きで世帯収入が高い NISA中心 生命保険の必要性が低い
夫婦どちらかの収入で子が小さい 学資保険+NISA 親に万一があった場合の保険機能が重要
投資が苦手・不安 学資保険 元本保証で計画的に積み立てられる

大きな傾向としては、若い親や共働き世帯はNISA中心、子が小さく夫婦どちらかの収入で生活する家庭は保障のある学資保険を組み合わせる形が向いています。

両方併用する場合の配分

完全にどちらか1つに絞らず、両方を併用するのも有効な戦略です。

●併用パターンの例

・教育資金の目標額500万円のうち、200万円を学資保険(元本確保)・300万円をNISA(リターン狙い)
・親に万一があった時の保険機能を学資保険でカバー+NISAで運用益を狙う
・大学受験までの18年間で、最初の10年はNISA中心・後半8年は学資保険で元本確保へシフト

●保険でカバーする金額の目安

生命保険・収入保障保険など他の保険で親の死亡保障が十分(3,000万円以上)あるなら、学資保険の払込免除特約は重複する場合があります。

家計全体の保障バランスを見て決めるのが賢明です。

教育資金はいつから始める?

教育資金は、できるだけ早く準備を始めるほど毎月の負担が軽くなります。

●早く始めるほど毎月の積立が楽

大学費用に向けて0歳から18年かけて準備すれば、月1〜2万円ほどでもまとまった額になります。スタートが遅れるほど、毎月の負担は重くなります。

同じ目標額でも、0歳から始めるか10歳から始めるかで、毎月の積立額は2倍近く変わることもあります。

●児童手当を準備の元手にする

0歳から高校卒業まで受け取れる児童手当を、使わずに教育資金へ回すのも有効です。

生活費でやりくりできるなら、手当をそのまま積み立てるだけで、家計の負担を増やさずにまとまった額を準備できます。

●学資保険は親が若いほど保険料が安い

学資保険の保険料は、契約者である親の年齢が若いほど安くなります。加入を考えるなら、早めに検討すると総支払額を抑えられます。

まとめ

学資保険とNISA、どちらが正解というものはありません。家計の状況や考え方に合うほうを選べば大丈夫です。

この記事のまとめ

  • 私立大学4年間で約400万円以上の学費がかかる
  • 学資保険:確実に積み立てたい方・万一の保障がほしい方向け
  • NISA:長期運用で高いリターンを期待したい方向け
  • 両方を組み合わせる方法もある(学資保険で最低額を確保+NISAで上乗せ)
  • 準備は早く始めるほど毎月の負担が軽くなる

教育資金は、早く始めるほど毎月の負担が軽くなります。完璧な方法を探すより、まずは家計に無理のない金額で、NISAか学資保険のどちらかを始めてみてください。

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