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投資信託とETF(上場投資信託)の違い|新NISAでどっちを選ぶ?コストと買い方で比較

投資・資産形成

新NISAで商品を選ぶときに出てくる、投資信託とETF(上場投資信託)。

「似たような商品なのに、結局どっちを選べばいいの?」と迷う方も多いはずです。

同じS&P500で保有コストを並べた試算も交えて、違いを整理しました。

投資信託とETFの基本的な違い

まずは、売買の仕組みと買い方の違いを表にまとめます。

項目 投資信託 ETF
売買の価格 基準価額(1日1回算出)で売買 市場の時価でリアルタイムに売買
買い始めの金額 100円から(楽天証券の積立) 国内ETFは数千円〜1万円弱、米国ETFは1株単位
自動の積立 100円から設定できる 国内ETFは1,000円超から、米国ETFは米株積立
分配金 再投資コースで自動的に再投資 SBI証券の米国ETFは自動再投資に非対応
商品数 公募投信5,851本 上場ETF419本

投資信託は、金額を決めて自動で積み立てる使い方が基本です。

ETFは、株式と同じように、市場で値動きを見ながら売買できます。

その分、買うタイミングを自分で決める手間は、ETFの方が大きくなります。

商品数は、2026年7月末時点の数字です。

●分配金の出方にも違いがある

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は決算が年1回で、第3期から第8期の分配金はいずれも0円です。

国内ETFのMAXIS米国株式(S&P500)上場投信は、年2回(6月・12月)に分配金が出ます。

iシェアーズ S&P500は年2回(2月・8月)、VOOは四半期ごとの年4回です。

同じS&P500でも、分配金を受け取る頻度は商品ごとに異なります。

●米国ETFの積立は整数株が前提

米国ETFも、SBI証券や楽天証券の米株積立で、毎月の自動買付ができます。

日付や曜日、ボーナス月の指定にも対応。

●SBI証券の整数株の仕組み

SBI証券の米株積立は、設定した金額以内で買える整数株を買い付ける仕組みです。

1株の価格が設定金額を上回ると、その月は買付ができない計算になります。

少額で毎月積み立てたい場合は、この点を事前に確認しておきたいところです。

新NISAでの使い分け

新NISAには、年間投資枠が120万円のつみたて投資枠と、240万円の成長投資枠があります。

非課税保有限度額は、2つの枠を合わせて1,800万円です。

そのうち成長投資枠で使えるのは、1,200万円までです。

●つみたて投資枠は投資信託の積立が基本

制度上は、一定の条件を満たしたETFも、つみたて投資枠の対象になり得ます。

つみたて投資枠の対象商品は371本で、そのうちETFは11本です。

ただし、楽天証券やSBI証券では、つみたて投資枠を投資信託の積立として案内しています。

ネット証券で使う場合は、実質的に投資信託を積み立てる枠と考えると分かりやすいでしょう。

●成長投資枠は国内ETFも米国ETFも対象

成長投資枠では、投資信託に加えて、国内ETFや米国ETFも買えます。

まとまった資金でETFを買いたい場合は、こちらの枠が主な選択肢です。

NISA口座なら、国内ETFの売買手数料と米国ETFの買付手数料は0円です。

楽天証券の課税口座で米国株式を買うと、約定代金の0.495%(上限22米ドル)がかかります。

●米国ETFはNISAでも米国の源泉税が残る

NISAで米国ETFを持っても、分配金にかかる米国の源泉税10%は非課税になりません。

外国税額控除も受けられないため、「完全な非課税」ではない点に注意が必要です。

同じS&P500でコストを比較

同じS&P500に連動する商品で、年間の保有コストを並べました。

商品 信託報酬(経費率) 100万円あたりの年間コスト
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(投資信託) 0.0814%以内 約814円以内
MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(国内ETF) 0.066%以内 約660円以内
iシェアーズ S&P500 米国株 ETF(国内ETF) 0.066% 約660円
VOO(米国ETF) 0.03% 約300円

保有コストは、2026年10月時点の公式資料にもとづく数字です。

eMAXIS Slimは、純資産が増えると信託報酬が段階的に下がる仕組みです。

最も安いVOO(米国ETF)と比べても、100万円あたりの差は年間約500円にとどまります。

●米国ETFは為替コストも含めて見る

米国ETFを円貨決済で買うと、購入時に1ドルあたり25銭の為替手数料がかかります。

売却時にも25銭かかるため、往復では50銭です。

●為替手数料を金額で見ると

仮に1ドル150円なら、購入時の25銭は約0.17%にあたります。

100万円分を買うと、為替手数料は約1,700円です。

保有コストの差が年約500円なので、取り戻すには3年ほどかかる計算になります。

●外貨決済を使うと為替手数料を抑えられる

外貨決済でリアルタイム為替を使えば、為替手数料は0円です。

ただし、ドルへの両替が必要な分、手間は増えるのが難点。

向いているのはどちらか

●投資信託が向いている人

毎月一定額を、手間をかけずに積み立てていきたい方には、投資信託が向いています。

100円から始められ、分配金の再投資も自動です。

つみたて投資枠も使えるため、新NISAの基本の使い方に合う選択肢です。

●ETFが向いている人

まとまった資金を、値動きを見ながら自分のタイミングで買いたい方には、ETFが向いています。

選択肢は、成長投資枠で買える国内ETFや米国ETF。

保有コストをできるだけ抑えたい方にも、候補になるでしょう。

●迷ったら投資信託の積立から

どちらにするか迷う場合は、つみたて投資枠で投資信託を積み立てるところから始める方法があります。

慣れてきて成長投資枠に余裕が出たら、ETFを加えてみるのも一案です。

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この記事のまとめ

  • 投資信託は基準価額で1日1回、ETFは時価でリアルタイムに売買
  • つみたて投資枠は、ネット証券では実質的に投資信託の積立枠
  • 成長投資枠では、国内ETFや米国ETFも買える
  • 同じS&P500でも、年間コストの差は100万円あたり約500円にとどまる
  • 米国ETFは為替手数料と、NISAでも残る米国の源泉税10%に注意

投資信託そのものの選び方は投資信託の選び方【初心者向け・インデックス投資入門】も合わせてご覧ください。

米国ETFの銘柄が気になる方は新NISAで買うべき米国ETF3選も参考になります。

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